ホワイトニングをしても歯が白くならないのはなぜ?歯科衛生士が考える原因と対策
ホワイトニングをしても歯が白くならないのはなぜ?歯科衛生士が考える原因と対策
「ホワイトニングをしたのに、思ったほど変化を感じなかった」
「何回か続ければ、もっと白くなるの?」
ホワイトニングを考えている方、または実際に受けた方の中には、こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
実は、ホワイトニングをしても歯の色の変化を感じにくい理由は、一つではありません。
私は歯科衛生士として20年以上、そして現在はホワイトニング専門店でお客様の歯を見ていますが、実際にお客様の歯を見ていると、**「白くなりにくい」というより、「変化を感じにくい理由がある」**ケースが少なくありません。
この記事では、実際にサロンでお客様を見てきた経験をもとに、ホワイトニングをしても変化を感じにくい主な理由と、私がどのような点を確認しているのかをお話しします。
まず知っておきたい「歯が白くなる」の意味
ホワイトニングについて考えるとき、最初に知っておいてほしいことがあります。
それは、すべての歯の色の変化が、同じように起こるわけではないということです。
歯の表面についている着色や汚れによって黄色く見えている場合と、歯そのものの色が黄色っぽく見えている場合では、同じようにホワイトニングをしても、見た目の変化の感じ方が異なります。
また、詰め物やかぶせ物などの人工物は、天然の歯と同じように色が変化するわけではありません。
そのため、
「ホワイトニングをすれば、すべての歯が同じように白くなる」
と考えるのではなく、まず「なぜ歯が黄色く見えているのか」を考えることが大切です。
実際にサロンで「変化を感じにくかった」ケース
私のサロンでも、初回のホワイトニングで少し色の変化は見られるものの、ご本人が「思ったほど変わらなかった」と感じるケースがあります。
実際にあったのは、もともと歯にやや黄ばみはあるものの、強い着色がついているわけではない方です。
サロンで使用しているジェルで施術すると、シェードガイド上では少し変化が見られました。
ただ、ご本人が鏡を見たときに「すごく変わった」と感じるほどではありませんでした。
こうした方の場合、表面についていた汚れだけではなく、もともとの歯の色そのものが黄みを帯びていた可能性も考えられます。
そして、実際には一度で大きな変化を感じられなかったため、その後の予約を取らず、1回で終了される方もいます。
これは「ホワイトニングが無意味だった」ということではありません。
もともとの歯の色や、ホワイトニングの方法によって、1回で感じられる変化には個人差があるということです。
ホワイトニングをしても変化を感じにくい5つのケース
1.詰め物やかぶせ物がある
詰め物やかぶせ物などの人工物は、天然の歯とは同じように色が変化しません。
そのため、詰め物やかぶせ物がある歯が多い場合、周囲の天然歯との色の差によって、全体として「白くなった」という変化を感じにくいことがあります。
特に前歯に人工物がある場合は、ホワイトニングを始める前に、その点を知っておくことが大切です。
2.神経を取っている歯がある
神経を取った歯は、天然の健康な歯とは色の変化の仕方が異なります。
そのため、周囲の歯と同じようにホワイトニングをしても、同じような変化を期待できない場合があります。
気になる歯がある場合は、「その歯はホワイトニングでどこまで変化が期待できるのか」を事前に確認しておくと安心です。
3.年齢による歯の黄ばみ
年齢とともに「以前より歯が黄色くなった気がする」と感じる方もいます。
この場合、表面についている着色だけが原因とは限りません。
実際に私がサロンでお客様の歯を見ていると、年齢による黄ばみが気になっている方は、1回で大きな変化を感じるというより、回数を重ねながら変化を確認していく必要があるケースがあります。
4.歯石や汚れがついている
歯の表面に歯石や汚れがついている場合も、まず口の中の状態を整えることが大切です。
歯石などがついたままでは、歯本来の色を確認しにくいことがあります。
「ホワイトニングをする前に、まず歯石を取ったほうがよいですね」とお伝えすることもあります。
5.もともとの歯の色が黄みを帯びている
これも実際のサロンで感じることが多いポイントです。
歯に目立つ着色がたくさんついているわけではないのに、歯そのものが黄みを帯びている方もいます。
この場合、表面の着色汚れが原因で黄色く見えている方とは、変化の感じ方が違ってきます。
反対に、変化を感じやすいのはどんな人?
私のサロンでサロンジェルを使用した場合、歯磨きによる磨き残しなどで、表面に黄ばみや着色がついている方は、比較的変化を感じやすい傾向があります。
つまり、「歯が黄色い」と一言でいっても、
- 表面の汚れ・着色によるもの
- 歯そのものの色によるもの
- 人工物によるもの
- 年齢による変化
- 歯石などによるもの
など、原因によって見え方が違います。
ここを考えずに「とにかく回数を増やせばいい」と考えるのはおすすめできません。
私のサロンでは、シェードガイドで変化を確認しています
私のサロンでは、施術前後にシェードガイドを使って歯の色を確認しています。
サロンジェルの場合、私がこれまで見てきた中では、1回の施術でシェードガイド上1トーン程度の変化が見られる方が多いという印象があります。
ただし、これはすべての方に当てはまるものではありません。
歯の状態や着色の程度などによって、変化の感じ方は異なります。
そのため、施術後はお客様ご自身にも鏡で歯を見ていただき、シェードガイドと照らし合わせながら、どの程度変化したのかを一緒に確認しています。
「なんとなく白くなった気がする」だけではなく、実際に自分の歯を見て変化を確認していただくことを大切にしています。
それでも、もっと白さを求める場合は?
サロンジェルで施術をして、ある程度変化を感じられても、
「もう少し白くしたい」
という方もいます。
その場合は、現在の歯の状態を見たうえで、サロンでできる範囲について説明します。
そして、さらに白さを求める場合には、当サロンと提携している歯科医院で医療ホワイトニングについて相談する方法もあります。
医療ホワイトニングを選択した方の中には、サロンで使用するジェルとは違った変化を感じ、喜ばれる方もいます。
ただし、医療ホワイトニングであっても、1回ですべての方が希望する色になるわけではありません。
歯の状態や着色の程度によっては、回数を重ねていく必要があります。
「白くならない」と感じたら、回数を増やす前に原因を考えてみてください
ホワイトニングをして変化を感じなかったとき、
「自分はホワイトニングが効かない歯なのかな?」
と考えてしまう方もいると思います。
でも、私はまず別のことを考えてほしいと思っています。
「なぜ変化を感じにくかったのか?」
ということです。
例えば、
- 照射時間は適切だったのか
- 使用しているジェルはどのようなものなのか
- 使用する機器や施術方法はどうだったのか
- 1回だけで判断していないか
- そもそもホワイトニングの対象となる天然歯なのか
- 詰め物やかぶせ物が多くないか
- 神経を取った歯ではないか
- 歯石や汚れがついていないか
- 歯の表面の着色なのか、歯そのものの色なのか
こうしたことを一つずつ確認することが大切です。
私が大切にしているのは「白くすること」だけではありません
ホワイトニングを受ける方は、「歯を白くしたい」という目的で来店されます。
もちろん、その気持ちはよく分かります。
ただ、歯科衛生士として20年以上仕事をしてきた私が大切にしたいのは、単純に「白くなった・白くならなかった」だけではありません。
その方の歯がなぜ黄色く見えているのか。
今の状態で、どのような方法なら変化を確認しやすいのか。
サロンでできることと、医療ホワイトニングでできることにはどんな違いがあるのか。
そこを一緒に考えることです。
ホワイトニングをしても変化を感じなかった方も、原因を確認してみると、別の方法が合っていることがあります。
だからこそ私は、「白くならない」と諦めてしまう前に、まず白くなりにくい原因を一緒に探してほしいと思っています。
まとめ
ホワイトニングをしても歯の色の変化を感じにくい理由は、一つではありません。
特に、
- 詰め物やかぶせ物がある
- 神経を取っている歯がある
- 年齢による歯の色の変化がある
- 歯石や汚れがついている
- 表面の着色ではなく、もともとの歯の色が黄みを帯びている
といった場合は、1回の施術だけで大きな変化を感じにくいことがあります。
一方で、表面の着色や磨き残しによって黄色く見えている場合は、比較的変化を感じやすいケースもあります。
「ホワイトニングをしたけれど、思ったほど変化しなかった」
そんなときは、単純に回数を増やすのではなく、なぜ変化を感じにくかったのかを確認することから始めてみてください。
歯の状態や黄ばみの原因によって、合うケア方法は異なります。
当サロンでは、歯科衛生士が現在の歯の状態を確認しながら、サロンでできるケアについてご説明しています。
「自分の場合はホワイトニングでどのくらい変化が期待できるの?」
そんな疑問がある方も、まずはお気軽にご相談ください。